噛みタバコ・嗅ぎタバコ
噛みタバコの仕組みは、葉タバコを口の中で少量ずつ噛み、唾液と一緒に吐き出すというものです。
北米大陸の先住民はライムの葉と混ぜて噛んでいましたが、現在では石灰やハーブを混ぜています。また、子供向けの甘味料や香料を含んだもの、ハーブだけでできたものなどもあります。
とはいえ、今日では公共の場で唾を吐く行為は不衛生だとみなされるため、日本やヨーロッパでは販売されていません。
しかし、いまだにアメリカの一部やインドなどでは需要があります。
もうひとつの嗅ぎタバコですが、これは粉末状のタバコを鼻につけたり、吸い込んだりして用いるものです。
直接、鼻の粘膜からニコチンを吸収させるため、喫煙よりも吸収が早いと言われ喉頭がんの原因になりやすいと言われています。
大きく分けると「スコットランド産嗅ぎタバコ」「アメリカ嗅ぎタバコ」「北欧嗅ぎタバコ」の3つがありますが、このうちのアメリカ嗅ぎタバコは、鼻ではなく歯茎に塗って吸引するという特殊な方法を用いるものです。
ちなみにスウェーデン語では嗅ぎタバコのことを「スヌス」と言いますが、これは童話ムーミンに登場する「スナフキン」のスウェーデン語での名前と同じです。