ゴールデンバットについて

タバコを愛した有名人を紹介する前に、特に、作家や芸術家に愛されたタバコについて紹介します。
それが「ゴールデンバット」です。

ゴールデンバットは別名「バット」とも言われ、日本一のロングセラータバコです。
また、現在売られている銘柄の中で最も古く、最も安いたばことしてもよく知られています。
等級の低い葉が使用されているため、味は湿度によって変化し、均質な味を楽しむことは難しいのですが、愛好家の中にはその変化する味が良いという意見も多いようです。

このタバコが発売されたのは、1906年(明治39年)のことで、煙草専売局ができてから2年後のことです。
安価なことから庶民のタバコとして親しまれました。

戦時下には、カタカナ名称から漢字名への変更があり、「金鵄」となりました。
金鵄とは古事記や日本書紀に出てくる金色の鳶のことで、神武天皇の弓に止まっていた神話の中の鳥のことです。

その後、1945年に戦争が終わると、「金鵄」は再び「ゴールデンバット」に戻り、そして今日まで愛煙家たちから親しまれるタバコとなっています。

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