日本への伝来
日本へのタバコの伝来は、ポルトガル人説とスペイン人説の二つがあります。
早くから大航海に乗り出していたのが、このポルトガルとスペインの両国ですが、ポルトガルはアフリカの喜望峰からインドへ回る西回りルート、スペインはメキシコから太平洋を横断していく東回りルートを採っていました。
そのため、日本にも別々に使者がやってくることとなります。
先に日本に到着したのはポルトガルで、1453年の鉄砲伝来の時にタバコが伝わったという説があります。
ですが、これについては確証となる記録が残っていないため断定することはできません。
それに対し、確かな記録として残っているものによると、タバコはスペイン人からもたらされたとされています。
ブルギーリョスという修道士が日本で布教活動を行っていた際、1601年に徳川家康と謁見したことが記されています。
この時に、病に臥せっていた家康のためにブルギーリョスは、献上品として治療薬としてのタバコを贈っており、これが日本におけるタバコの最古の記録というわけです。
この献上品であるタバコを吸っていたとすれば、日本で最初にタバコを吸ったのは徳川家康という可能性も高いといえます。