女性の天敵
女性はタバコを吸うと肌年齢が衰えるからやめたほうがいい、とよく言われますが、結論から言うとこれは本当です。
その仕組みについて考えてみます。
人間の皮膚は、表面部分から表皮・真皮・皮下組織の三層構造で成り立っています。
表皮は薄い膜、真皮は血管や神経・リンパ管が通っており、汗腺や皮脂腺などが集まる中心部分、皮下組織は脂肪を蓄え暑さ寒さから守る部分となっています。
このうち真皮では、老廃物を排出して新陳代謝を行っています。
真皮の中の血管を収縮させて血流を悪くしてしまうのが、ニコチンです。
その結果、真皮の新陳代謝が衰え、皮膚にしわという形で出てくるわけです。
また、タバコ中に含まれている活性酸素も皮膚に悪影響を与えています。
肌の若さを保つために欠かせないコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうのです。
この2つが破壊されることで、細胞の分解ばかりが進み、肌が衰えていきます。
また、毛穴にもタバコは影響を及ぼします。タバコの煙に含まれている粒子はとても小さいため、喫煙者・喫煙者の近くにいる人は、皮膚呼吸から吸いこんでしまうことがあります。
すると、タールが固体化して黒くなるため、毛穴から黒ずみが増えるという現象も十分にありえます。