コロンブスの発見
ヨーロッパにはじめてタバコを伝えたのは、有名な航海士コロンブスでした。
1492年、コロンブス一行は70日にも渡る長旅の末、西インド諸島の一つサンサルバドル島に到着します。
そして、ここではじめてタバコを目撃することとなります。
とはいっても、最初はこのタバコが喫煙をするものだということは、彼らも理解できなかったようです。
コロンブスたちは敬意を表して、先住民にガラスの玉や鏡、装飾品を贈りました。
すると、そのお返しとしてタバコを贈られたのです。
この時の記録は「香り高い乾燥した葉」となっています。
サンサルバドル島を出た後に次の島へ向かう時も、丸太舟に乗った先住民がタバコを渡してきたため、彼らがこの葉を大切にしていることは理解できましたが、まだこの時は使用方法はわかりませんでした。
それから20日後、部下のへレスがコルバ島(現在のキューバ)で喫煙を目撃し、タバコの葉の使い道をようやく理解したということです。
その後、さまざまな航海士の活躍でタバコはヨーロッパに持ち込まれ、さらにヨーロッパ列強が植民地としていたアジア諸国にも伝わることとなっていきます。