タバコのできるまで

次にこのタバコから「葉タバコ」が作られるまでを見てみましょう。

葉タバコの栽培は、ナスやトマトと同じように種まきから始まります。

種は0.5mmほどで見た目はコーヒーの粉のように細かく、発芽後は太陽の光を吸収しながら成長していきます。

何枚かの葉をつけたところで小さい苗床に植え替えられ、4~5ヶ月後にはピンク色の花を咲かせます。
その後、この花は切除され、葉に栄養が行き渡るように成育させます。
そして葉を刈り取って、乾燥させます。
カラカラに乾いたら、うまみを出すために1年以上熟成され工場に運ばれます。

と、ここまでの作業はタバコ農家の仕事で、工場に運ばれた後は機械作業になります。
市販されているタバコは何種類かの葉をブレンドしたもので、運ばれてきたさまざまな種類の葉は回転式機械の中で混ぜられます。
その後、香料などが加えられ、裁刻機で刻まれ、巻上機で紙に巻かれます。

ちなみにこの巻紙は、通常のパルプ紙ではなく、麻の繊維を主体とした紙が使われています。
このようにして「植物のタバコ」が「市販のタバコ」として出来上がるというわけです。

このページの先頭へ