フロイト

ここからは葉巻好きの有名人をご紹介していきます。

夢判断などで有名な心理学者フロイトは、一日に20本以上吸うほどの葉巻好きでした。
彼は酒で酩酊することを嫌い、意識をはっきりさせておくために常に葉巻を吸って覚醒していたと言われています。

彼の死因は、喫煙の影響と思われる白板症(口蓋がんの一種)によるものでした。
67歳で発症し、それから33回も口蓋とあごの手術を受けています。
顔の下半分はほとんど切除され、怪物さながらの顔になっていました。
亡くなる2年前に、彼はロンドンに亡命しましたが、そこでの外出は常に仮面で顔を覆っていたと言われています。

最晩年は、言葉をはっきり発音できず、右の耳もほぼ聞こえない状態になり、医師にモルヒネを注射してもらって、安楽死を遂げました。

彼はがんになっても葉巻を止めなかったのですが、葉巻を止めるくらいなら死んだ方がましだと思っていたようです。
亡くなる少し前に一時的に禁煙しましたが、その時の彼の発言はこうでした。

「タバコを吸う素晴らしい習慣をやめたことで、私の知的関心が大幅に減退する結果になった」

自分の生涯を、脳と心の研究に注いだ彼らしいセリフです。

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