世界のタバコ王

石油王ロックフェラー、鉄鋼王カーネギーなど、19世紀のアメリカには様々な業界で億万長者が誕生しました。

そのような中で、タバコ業界でも例にもれず、ノースカロライナ州出身のデュークという人物が「タバコ王」と呼ばれました。

デュークは、税率の引き下げとともにタバコを半額にするなど革新的なアイデアで市場を牛耳りました。そしてニューヨーク進出後は、大規模な広告宣伝とカードをつけるという「おまけ作戦」で一世を風靡しました。

その後もイギリスのタバコ会社を買収し、「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)社」を立ち上げました。

その後、市場における大企業の寡占を防ぐ法律「シャーマン・トラスト法」にひっかかり、このアメリカン・タバコ社は解体されてしまいますが、解体後の会社の一つである「R・J・レイノルズ社」はキャメルやセーラムなどのブランドを販売する大企業として現在でも君臨しています。

晩年のデュークは故郷でデューク大学の設立に尽力したり、福祉事業に取り組み、8000万ドルもの遺産を寄付するなど、慈善事業に力を注ぎました。

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