大人の嗜み
タバコは究極の嗜好品、大人の嗜みと言われていますが、歴史上の人物や有名人、愛煙家と呼ばれた人の中には、いったい、どのような人たちがいたのでしょうか?
ヨーロッパ、アメリカ、スペインと、根強い人気を博したタバコですが、黄金の国を目指した歴史上の人物と言えば・・・コロンブス。
そのコロンブスも、愛煙家の1人でした。
当時のヨーロッパを、幾度となく巡り歩いた先で出会った先住民から、友情の証としてコロンブスに贈られたのが「タバコ」でした。
記述からは、巻きタバコなのか、噛みタバコなのかは分かりませんが「誇り高い乾燥葉」として贈られた、とあります。
ただ、それほどタバコに関して広まりが無かった時代だと思うので、おそらく噛みタバコなのではないかと予測できます。
17世紀のアメリカでは、火を使わない手軽さが受け、噛みタバコを主流に、カウボーイの間でタバコが広がりをみせました。
しかし、噛みタバコは、口に含んだタバコの影響で、溜まった唾を飲み込むと、胃が荒れたり、体調を崩すため、その唾を、道端に吐き出していたようです。
あまり、恰好のいいものではないですよね(苦笑)
日本では、最初にタバコを手にした人物として、江戸幕府初代将軍、徳川家康が挙げられています。
南蛮貿易の際、スペインの修道士から、様々な珍しい風習や物品と共に伝えられたとされています。
タバコが、医療品だと知らされていた家康は、自他共に認める健康オタクでした。
なので、1度は興味を持ち、嗜んだのですが、あまりの不味さと気分の悪さに、すっかり嫌煙家になってしまった、と伝えられています。
それから半世紀後、キリストの伝道師から、「タバコの種」をもらいます。
その頃もまだ、家康は、タバコは医療品と信じていたため、タバコの栽培を推奨しました。
その辺りから、タバコは庶民の間にも流行しだし、町の「かぶき者」が、洒落たタバコ入れを腰からぶら下げ、歩くスタイルがもてはやされました。
※かぶき者・・・趣を好み、常識から一脱した者という意味。
家康は、町の風紀を乱すとして、禁煙を命じましたが、タバコが廃ることはありませんでした。
その当時の愛煙家として、名前が挙がっているのが、織田信長と豊臣秀吉でした。
女性では、豊臣秀頼の母・淀もその名を連ねています。