タバコが原因の病気~COPD
タバコが原因の病気と言えば、まず頭に浮かぶのは、がんですよね?
タバコは、発がん物質なので、がんになる確率は80%を超えます。
次に、最近よく聞くようになりましたね。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気。
40歳を過ぎて喫煙している人、特に女性は発症しやすいと言われています。
原因の90%がタバコです!
タバコ以外にも原因はあるのですが、大気汚染や粉塵、化学物質や受動喫煙が、その対象になります。
症状は、たんを伴った咳や、階段の上り下りの際に、酷く息切れを感じる、呼吸が苦しい、などです。
日本では、85%が、このCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の疑いがあり、そのうち、実際に治療を受けている人は、僅か、5%にも満たないと言われています。
このCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気は、気管支や肺が炎症を起こし、空気の通り道を塞ぎ、呼吸が苦しくなる病気です。
10人に1人の死亡率が報告されています。
ゆっくりと進行する病気ですが、治療しないでいると、風邪やウイルスで急激に悪化する恐れもあります。
さらに怖いのは、例え早期に気が付いて、治療に踏み切ったとしても、一度壊れてしまった肺は、100%完全な状態には戻らないということです!
治療方法は、まず禁煙!
軽いタバコに変える、ではなく、すっぱりと止める必要があります。
そして運動と薬物療法、加えて、呼吸理学療法です。
このCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気は、ウイルスや細菌に感染すると、肺胞の壁が少しずつ崩れていきます。
その崩れた肺胞が大きく膨らみ、弾力性や収縮性が低下。
息を吐くと、肺が縮まりにくくなり、新しい空気を取り込めなくなるため、強い息切れを引き起こすのです。
治療が始まれば、自宅で療養することも出来ますが、常に酸素吸入が不可欠になります。
酷くなると、歯磨きや着替えの時でさえ、ゼーゼーと苦しい息切れを起こします。
外出する時も、液体酸素ボンベから鼻に、特殊なチューブで、酸素を補充し続けなければなりません。
喘息と違う点、特徴は、喘息は常に呼吸が苦しいのに比べ、COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、安静にしていれば、呼吸は比較的、穏やかだというところです。
喫煙者にとって「明日は我が身」、他人事ではないのです!