害虫 タバコシバンムシ
タバコの害として、1番に考えられるのは、「がん」や「肺病」ですよね?
では「虫の害」については、どうでしょう?
「虫の害・・・?」
と首を傾げる人も居るかもしれませんね。
でも、この虫の害、意外と多いのですが、知られていないのも事実です。
「煙草死番虫(タバコシバンムシ)」
漢字で書くと、こう書きます。
なんとも物騒な名前ですよね・・・。
この名前の由来ですが、3300年前のエジプト、ミイラと一緒に、大量の死番虫(シバンムシ)の死骸が発見されたことから、この名前になったと言われています。
ヨーロッパでは、この害虫の幼虫が、建物の材木に住みつき、材木の中から不審な音が聞こえ、「死を予告する音」として気味悪がられていました。
このタバコシバンムシ、種類は約1000種類を超え、主に木材に害するものが殆どです。
食品害虫と呼ばれるのは数種類で、チョウ(蛾)の部類、「シバンムシ科」に属します。
タバコシバンムシは、全国に分布していて、20度以上の環境で生息します。
幼虫は白色で伸縮し、全長は約4mm。
成虫になったタバコシバンムシは、体長、約2mm~3mmで、光沢のある茶色をしています。
よく飛び回るのが特徴で、暖かい時期に広く、繁殖します。
卵から幼虫に孵る日数が約1週間で、成虫になってから約10日~20日生息。
その間、約100個の卵を、乾燥した場所に産み付けます。
主な餌として、乾燥した食品を好みます。
例としては・・・
- 小麦粉
- パスタ
- 唐辛子
- コショウ
- ドライフラワー
- 畳の隙間
- ペットフード
などなど。
身近な食品が目立ちますね(汗)
私たちの生活空間のこんな近く、ましてや食品に繁殖する小さな虫なんて、なんだかゾッとします。
そして、その中には、「タバコの葉」も含まれているのです!!
特に、値上がり前にと、タバコをまとめ買いした人・・・要注意です。
タバコシバンムシは、およそ25度で羽化し、成長します。
これは、タバコの葉を収穫する際に、既に卵を産み付けられていたことが原因です。
もし、タバコシバンムシが卵から孵り、タバコ葉の中で発生していれば、タバコ葉が詰まった部分に無数の穴が開いているはずです。
そうとは知らず、誤飲している可能性も否めません!
仮に誤飲したとしても、大きな症状は、今のところ報告されていませんが、元々が「蛾」な訳ですから、何の害もないかと言われれば、
「ん~・・・」
と言わざるを得ません(汗)
挙げられている報告として、確認が取れている症状は、刺された際の、チクッとした痛みと、赤く腫れた、いわゆる虫さされの症状のみです。
この痛みは、じわじわと、1週間ほど続くらしいです。
もし、いま吸おうとしているタバコに穴が開いていたら・・・
それは、タバコシバンムシかもしれません!!(大汗)