タールについて

タールとは、一般的に「ヤニ」と呼ばれている成分のことです。

吸った後のフィルターを黒褐色にしたり、パイプの中で茶色にべったりとたまっている物質のことです。

国際的な定義としては、吸い口側から発生する主流煙の粒子状物質のうちのニコチンを取り除いたものを「タール」と呼んでいます。

もともとは固体成分なのですが、熱を与えると液化し、さらに沸点を超えると気体に変化しています。

タバコを吸っている時の火種の部分は800度にも達するため、火のついたタバコの中のタールは固体から液体、さらには気体に変化し、主流煙の中に移行していきます。
そして、口腔粘膜から体内に吸収され、血液を循環して肺の中に入って行きます。
しかし、肺の中は高温ではないので、固体に戻ったタールが肺の中にこびりついてしまうというわけです。

一般的には、この肺にこびりついたタールは10年以上落ちないと言われ、その間に肺の細胞を弱らせて、これが変成してがん細胞になってしまうことがあります。
また、呼吸時の肺の拡張・収縮をタールが妨害してしまい、酸素がスムーズに吸収できなくなってしまう害もあります。

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